【プレスリリース】太陽系、10,000光年も遠くで誕生か? 元素組成から探る太陽系誕生地と惑星系多様性の謎

2023.11.14

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本学 天の川銀河研究センター 特任准教授 馬場淳一は、神戸大学大学院理学研究科の斎藤貴之准教授、国立天文台の辻本拓司助教らと共同で独自の理論モデルを構築し、天の川銀河(銀河系)における主要な元素の循環過程を調べました。その結果、太陽系が約46億年前に、現在の位置よりも銀河系中心に近い場所で誕生したことが明らかになりました。この発見により、太陽系は長い年月をかけて、天の川銀河内を移動しながら進化してきたことが示唆されています。また、我々の研究チームは、この理論モデルに基づき、天の川銀河全体における惑星材料物質の分布を予測することに成功しました。その結果、天の川銀河の内側では大型の惑星が形成されやすい一方で、外側では水を豊富に含む小さな多数の惑星ができる可能性が示唆されています。この予測は、「銀河系惑星学」という新しい研究分野を開拓する上での重要な第一歩となるでしょう。本研究の成果は、2023 年 10 月9日にMonthly Notices of the Royal Astronomical Society で公開されました。

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