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研究室活動のキーワード

#1. 星の死と誕生

私たちは、星が「主系列」と呼ばれる段階から進化が進み星の死を迎え大量のガスや塵を噴出する現象を観測します。 また、星間物質が集積し新たに生まれてくる星々が引き起こす現象も観測します。 これらの一部の現象は、星の一生に比べてほんの一瞬の間に起こります。このような天体を探すのは非常に難しく、 現象を捉えることができる研究戦略、現象を見落とさないデータ分析、起きている現象を正しく解釈できる考察が必要です。 このため、星、物理学、化学、数学など幅広い分野の包括的な知識が必要になります。

#2. 星間物質と星周物質

天の川銀河には、新しい星の素となる物質(星間物質)が広く漂っています。 それら物質には、進化の末期や死を迎えた星から放出されたもの(星周物質)も含まれます。 この様な「宇宙における物質の輪廻」の様子を詳細に解明するには、天の川が見られる天球面の広域調査が必要ですが、 実際に観測を行うのはとても時間を要します。 特に、1 au から200万 au (1000 pc) の桁にわたって見られる星間・星周物質分布中の階層構造を調査することは、 これら星周・星間物質がどのように星々から広く撒き散らされ再び集積して次世代の星を作るのかを理解する上で重要です。

#3. 天文観測データの分析

私たちのチームでは、次の主業務を通して天文観測研究を進めています。 (1) 一連の観測データ処理及び電波像合成の手順を自動的に進めるスクリプトを開発し、最終的に科学分析に用いるデータを生成します。 (2) 新たな発見につながる独自の科学的解釈を進めるための新たな天文データ分析ツールを開発します。ここではスクリプト言語(主にpython) や深層/機械学習アルゴリズムを導入します。 (3) 電波天文観測を円滑に進めるため、新たな観測システムの立ち上げ・運用開始に必要なの観測システム制御プログラムを開発します。

#4. 電波干渉法(計)

近年、高解像度の電波画像は干渉法と呼ばれる技術で合成されています。 より高感度を持つ画像合成には、望遠鏡の口径を広げるか、複数の小さな望遠鏡を集めて同期させ、開口面積を稼ぐことが必要です。 また、より高解像度を持つ画像合成には、望遠鏡の直径を広げるか、小さな望遠鏡間の基線を長くとる必要があります。 大陸間での電波干渉を可能にするのがVLBI(超長基線電波干渉法)です。VLBIに使われる望遠鏡は高精度で座標が監視されているだけでなく、 とても正確な時計(周波数標準器)に加え、信号の高速受信を可能にするシステムを備えています。

#5. 国際共同研究

広域調査とVLBI観測には国際的な協力が不可欠です。国際的な結びつきは、情報や研究アイデアの交換、観測の機会などを通して築き上げられます。 近年の情報技術によって、国際間のチームや組織の運営はずっと容易になりました。 各国の研究者と円滑なコミュニケーションをとることは、専門分野に留まらず、友情や人間性などの幅広い知見を与えてくれます。

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