2025年2月13日に修士論文発表会が開催され、本チームに在籍する修士2年の学生2名が発表に臨みました。
M2の中島さんは「VLBI分子吸収線観測による星間物質凝集段階にある超微細空間構造の探査」というタイトルで発表を行いました。
韓国のVLBI観測網であるKVNを用いて、VLBIで観測されるような空間スケール(ミリ秒角スケール)で初検出した分子吸収線や、分子吸収線を生み出す分子ガス塊の天の川銀河系内における分布についての考察などを報告しました。
同じくM2の沈さんは「MeerKAT電波干渉計の偏波観測に基づく銀河中心領域大局ポロイダル磁場に関する研究」というタイトルで発表を行いました。
南アフリカにある低周波の電波干渉計MeerKATを用いた銀河中心領域の偏波観測の結果を報告しました。MeerKATの偏波解析パイプライン処理ソフトから得られた較正結果に対する評価とその結果を改善するための課題、得られた銀河中心領域の大局的視線磁場構造が先行研究と一致することについて報告がなされました。
今回発表したM2の学生両名は、鹿児島大学理工学研究科の博士後期課程へ進学予定であり、今後ますますの活躍が期待されます。
2025.02.18 執筆:B3川上