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私たちは星が主系列を外れて新しい星が作られる材料となるガスや塵を噴出する特別な瞬間を観測しています。星の死と誕生が一緒になったようなこの状態は、星の一生に比べてほんの一瞬の間に起こります。このような天体を探すのは非常に難しく、戦略、分析、議論が欠かせないだけでなく、星、物理学、化学、数学など幅広い分野の包括的な知識が必要になります。
天の川銀河は新しい星の素となる進化末期や死にかけの星から放出される物質で満ち溢れています。星の一生のサイクルの解明には天球の広域調査が必要ですが、実際に観測を行うのはとても大変です。1AUから200万AU(1000pc)間の階層構造調査は、特定の年代に星間・星周物質がどのように分布をしているかを理解するのに重要です。
近年、高解像度の電波画像は干渉法と呼ばれる技術で合成されています。より高感度な画像合成には、望遠鏡の口径を広げるか、複数の小さな望遠鏡を集めて同期させることが必要です。一方、より高解像度な画像合成には、望遠鏡の直径を広げるか、小さな望遠鏡間の基線を長くとる必要があります。大陸間での電波干渉を可能にするのがVLBIです。VLBIに使われる望遠鏡は高精度で座標が監視されているだけでなく、とても正確な時計に加え、信号の高速受信を可能にするシステムを備えています。